「バイオマス発電」とは?
当発電所で行っているバイオマス発電。みなさんはこの「バイオマス」という言葉、聞いたことがありますか?
バイオマスは英語では「biomass」と書きます。「bio」は生物、「mass」は量を表します。
化石燃料(石油・石炭など)を除いた、動物や植物などを由来とした資源のことをバイオマスと呼んでいます。
もっと狭い意味ですと、農林水産省ではバイオマスのことをこのように定義しています。
「家畜排せつ物や生ゴミ、木くずなどの動植物から生まれた再生可能な有機性資源のことをバイオマスといいます。」
いずれも、本来はゴミとして捨てられていたものを資源として再利用しよう、というものです。
これらを燃やすことで発電するのが「バイオマス発電」です。
林業で生じた「間伐材」を燃料に、発電を行っています
苫小牧バイオマス発電所では「木質バイオマス」、つまり木を原料とした燃料による発電を行っています。
具体的には、林業などで生じた「間伐(かんばつ)材」と呼ばれる、未利用木材を主な燃料として用いています。
林業では、木をより大きく育て、山林の環境を維持するために「間伐」とよばれる木の間引き作業を行います(詳しくはこちらのページへ)が、この間伐で伐採した木材はそのまま森林の中に放置され、商品として出荷されないのが一般的でした。
当発電所では、こうした間伐材を始めとする未利用木材を買い付け、発電のための燃料として使用しています。
森林資源の豊富な北海道という土地だからこそ、未利用資源を生かしたい
こちらは、平取町似湾にある三井物産の社有林を上空から撮影した様子です。
この山林から出た間伐材も、当発電所の燃料として多く有効利用しています。
このように広大な森林が北海道には多く広がっています。
北海道の森林面積はおよそ550万ヘクタール。面積の実に7割を森林が占めており、林業も盛んな地域です。
林業が盛んなだけ、こうした未利用の木材もまた多く発生します。これらは林業という産業にとっての課題でもありました。
私たちは、未利用木材の買取を通して北海道の林業活性化や森林健全化にも貢献したいと考えています。
森林資源の多いこの北海道でこそ、バイオマス発電の意義があると、私たちは考えています。