苫小牧バイオマス発電所でつくられた電力は北海道ガスによって北海道内へ

7.発電電力の供給

苫小牧バイオマス発電所でつくられた電力は北海道ガスによって北海道内へ

発電機で生み出された電気がどのように北海道内に送られていくのか、その過程をご紹介します。

お話:新谷事業部長(苫小牧バイオマス発電)(2017年取材時)
お話:熊木さん(北海道ガス株式会社)

発電〜送電までの流れ

①発電した電力を変電設備に送る

(ここからのお話:新谷事業部長)(2017年取材時)

発電機から生み出された電力は、まず発電所内の受変電設備に送られます。この苫小牧バイオマス発電所で発電される最大電力は6,194kWです。

ただし、この全てを送電するわけではありません。発電所内で使用する電気もここからまかなっているので、約5,100kWがこの発電所から24時間連続で送電されています。

②送電用に昇圧する

受変電設備。6,600Vで発電された電気が、送電のため66,000Vに昇圧される

発電機で作られた電力は、そのままでは送電に使用している電圧(特別高圧配電線)より低いため、直接送電することができません。

そのため発電所内の受変電設備で6,600Vから電力を昇圧し、送電可能な66,000Vの電圧まで高めます。

③発電所隣の送電設備に送る

発電所の敷地隣にある送電線。受変電設備と接続されている

受変電設備は、発電所の敷地のすぐ東側にある特別高圧配電線まで地中配線で接続されています。

昇圧された電力はこの配電線に送られ、ここから北海道内へと送られます。この配電線は北海道電力の設備ですが、この配電線を借りることで道内全域へ発電電力を送ることができるようになります。

電気が家庭に届くまで

(ここからのお話:熊木さん)

苫小牧バイオマス発電所から送電される電力は全て北海道ガスが買取り、「北ガスの電気」として一般家庭や企業などに販売されます。

北海道ガス(すべての新電力会社がそうですが)は送電線などの送電インフラを持たないため、この発電所で発電された電力は、北海道電力さん所有のインフラを借りてお客様のところまで送電しています。これを「託送(たくそう)」と呼びます。

北海道電力の送電インフラは、道内の様々な電力会社の全ての発電所からの電気が繋がって流れていることになります。

「この発電所の電気だけを使いたい」「再生可能エネルギーだけを使いたい」と希望しても、実際にはその電気だけが自宅に直接送られてくるわけではありません。ただ、「同時同量」といって、「北ガスの電気」の発電所から送られる電気の量と「北ガスの電気」のお客さまに使っていただく電気の量は同じ量になるように運営され、実質的に苫小牧バイオマス発電所の電気は全て「北ガスの電気」になる、とも言えます。

発電所で作られた電気は、北海道電力の送電インフラで託送される

固定価格買取制度(FIT)によって、安定した発電所の運営が可能に

この発電所で創られた電気は、燃料が地産地消でカーボンニュートラルの再生可能エネルギーです(再生可能エネルギーやカーボンニュートラルについて詳しくはこちら)。固定価格買取制度(FIT、フィットと呼びます)によって、買取が行われています。

この制度は、再生可能エネルギーで発電された電気のうち、燃料調達や発電方法などについて一定の条件を満たしたものを、電気事業者が一定の期間、国によって定められた価格で買い取るように義務付ける制度です。

再生可能エネルギーは、石油や石炭などの化石燃料を使用した発電方式に比べて、燃料調達など発電のためのコストがまだまだ多くかかります。

そこで、国は環境に優しい再生可能エネルギーの普及を進め、環境保護やCO2の抑制を進めるため、一定の期間にわたって再生可能エネルギーで発電された電気を一定の価格で買い取ることを義務付けました。苫小牧バイオマス発電所はこのFITの設備として認められており、この制度によって安定した発電所の運営を行うことができます。

FITを活用した発電を推進することにより、環境保護にも貢献している

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